相互再帰

相互再帰(そうごさいき、: mutual recursion)は再帰の一種であり、直接的にそれ自身に対する再帰になっているのではなく、複数の関数などの間で相互に再帰になっているものである。

数学

以下の関数 A(x) と B(x) は相互再帰である。

A ( x ) = { 1 , x 1 B ( x + 2 ) , x > 1 {\displaystyle A(x)={\begin{cases}1&,x\leq 1\\B(x+2)&,x>1\end{cases}}}

B ( x ) = A ( x 3 ) + 4 {\displaystyle B(x)=A(x-3)+4}

方程式によっては、相互再帰は、複雑系カオス理論へとつながることもある。

プログラミング言語

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相互再帰は関数型プログラミングでは非常に一般的で、LISPScheme、MLなどのプログラミング言語でのプログラムに多く使われている。Prologのような言語では、相互再帰の使用は避けられない。再帰下降パーサなど、手続き型プログラミングでも使われる手法である。

プログラミングスタイルによっては、相互再帰を禁止することもある。というのも、無限に再帰呼び出しし続けるコードを書かないようにすることも、そのようなコードを検出して修正することも難しいためである。

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